望まぬ妊娠からの中絶経験がある女性にとって、辛いのは妊娠の方なのか、中絶の方なのか、というと、少なくともわたしにとっては妊娠の方だった
妊娠に気づいてから手術を受けるまでの数日間の間に感じた不安と恐怖は、それまでの人生で味わったことのないものだった
近所の婦人科を受診して検査を受け、陽性判定が出たときの目の前が真っ暗になる感じ、手術してくれる病院を探したときの心もとなさ…
思い出すといまだに嫌な気持ちになる
あの経験から何年も経ってやっと「自分にとって辛かったのは、望まぬ妊娠と、ちゃんと中絶できるのかという不安の方であり、中絶の経験そのものではない」ということがわかってきた
母体保護法ありがとう、手術をしてくれた先生と看護師さんありがとうと思っている
ちなみに、わたしは全身麻酔のうえ吸引法で手術を受けたのでよかったけど、部分麻酔かつ掻爬法だったりしたら、中絶手術自体も辛い記憶になっていたと思う
それを増田に書いてどういう反応を期待しとんのや……