風呂敷を広げるときはいくらでもイケるけど、畳む時はけっきょく親と子、みたいな人と人との話にならざるを得なくて、そこらに転がってる凡庸な話に落ち着いてしまった感。まあ元からそうだったといえばそうなんだろうけど。
というかなんだあのカップリング。青春小説とか青年漫画にありがちなくっつき方でうわあってなってしまったわ。まああのカップリングが成立するにあたってシンジとアスカがかわしたあの会話が「大人になる」ってことを象徴してるんだろうと思いつつ、それもふくめて凡庸ではあった。
しかし恐らく「終わる」というのは「日常に戻る」ということであり、ある種の凡庸さを抱えることと同義であろう。エヴァという物語がしっかり「底」を見せたことで、95年から始まった熱狂がついに去ったとは思った。エヴァが日本のサブカルに影響を与えることはもうないだろうし、それで良いと思う。