2021-05-07

anond:20210506230444

死ね、じゃないけどもっとすごいことを言ってる昔の人がいるので紹介するよ。

本日紹介するのはこの人、名もない遊女さんです。

平安末期、貴族社会が本気で危機に瀕する中、後白河法皇によって編まれ世紀末ベストアルバム梁塵秘抄からセレクションだ。

我を頼めて来ぬ男

角三つ生ひたる鬼になれ さて人に疎まれ

霜雪霰降る水田の鳥となれ さて足冷たか

他の浮草となりとなりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け

ストレートかつ強烈な怨念ソングだね。

まず対象となる相手を「男」と読んだ和歌が少ないことからもこの今様(当時のポップス)の強烈さがわかる。

そして鬼になれ。しかツノが三つ生えてるやつ。で、人に疎まれろよって言われる。なおこの鬼という語彙の使い方は鬼の文化史的にも興味深いものがあるよ。

これは死ねより遥かに強いメッセージを感じるね。

冬の水田の鳥となって足が冷たい思いをしやがれと呪うのも具体的身体攻撃性、死ねとかじゃないのが、そのまま辛い想いをし続けてほしいというより強い攻撃を感じる。

昔の人の中には死ねって直接いうよりもさらに凄みを感じさせる言語術を使いこなせる人がいて、しかもそれを時の最高権力者が拾いあげてるんだから面白いね。

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