森会長の会見は不快なものだったが、「老人が悪いような言い方をされるのは極めて不愉快。」というところだけは共感する。
悪いのは老人ではなく、能力ではなく人脈だけで意思決定の場に居座り続ける老人なのだ。
それがなぜ悪いのか?
仮に、そういう老人の前に二つの案があるとする。A案は無名の若者あるいは女性の案、B案は旧知の権力者の案。中身はA案の方が明らかに優れていたとしても、彼が選ぶのはB案だ。
中身は見ないで決める。
なぜなら自分自身の権力が人脈によって支えられているので、それを覆すような決定は絶対にしないから。
こういう、既得権者のスクラムが強固になればなるほど、社会は停滞する。
老人であっても、自身の能力と経験を活かして活躍するのであれば、なんの問題もない。
だが、人脈だけで幅を利かせているような老人には、去ってもらわなければならない。
単純に老人が悪いと言うのではなく、いつまでも権力にしがみついている老人たちが力を合わせて日本社会にフタをしてるから悪いのだということは、はっきりさせておきたい。