そういうのは、原作に対する忠実性を示すことだけが必ずしも愛の形じゃないと思うんだよね。
結局、自分のよく知ってる人間(キャラ)が痴態を晒す姿に興奮をおぼえるのが人間のさがってもんなので、それが第一になっちゃうのも人間の人間らしい可愛い所だ。
たとえ別人格になっていたとしても、自分の作ったキャラの造形を気に入って使ってくれているというのも十分作品への好意の形なんじゃないかな。作者としては自分が作ったものを丸々認めてほしい気持ちは分かるけど。
作品が内包する要素ってのはたくさんある。そのうちの世界観とか人物設定とかそういうのは好みとマッチしなくても、データベース消費的に、キャラクター造形だとか、性格の一部だとか、合う部分だけ選びとって好きになることができる、ってのがオタク的消費の柔軟性であって、その柔軟性こそが、「俺オタクじゃないけどこのキャラよく見かけるしエロくて好き」くらいのライトな人間までも抱擁し、いつしか作品の世界観とかを含めた全体を愛せるようなディープなオタクへと育てていく道筋となるわけじゃん。