で、俺はバッと飛び上がってトロッコに乗るう!
ジェットコースターのごとき超スピードでビルの合間を縫ってギュンギュン行くわけですよ
俺のトロッコを見ろ!
みんな最初は仰天してたけど、俺の通勤時間に俺の通勤コースを通る人たちはもうすっかり慣れてしまったから、都心の中空を駆けるトロッコを見てもそんなに大騒ぎはしないのね
ヒコーキなんて見慣れてんのにちょっと低いとこを飛んでるとつい見上げてしまう、そういうことだ
その羨望のまなざしを一身に受けて、俺と俺のトロッコは加速していくって寸法ですよ
でね、会社に突っ込むわけ
突っ込んで走り抜けて、旋回してまた突っ込む
同僚も上司も部下も皆轢き殺してやる!っつーホンモノの覚悟がここでは要求されるよね
でもみんな俺の殺意にはなれてるんで、通勤時間になると隠れてんだよ 小賢しい
で、トロッコが職場を攻撃している途中、機を見て俺はヒラリと機体を降りる
ああーー全員死なねえかな
死んでくれえ
そういえばAIのトロッコ問題は解決されたのだろうか。 AIのは間違いなく増田をころすという解を出すだろう。
芥川龍之介の小説にあったっけ
トロッコなんて1人か5人殺さないと先に進めない乗り物じゃねえか!
お前、スーパーボンバーマン3のトロッコステージで轢殺するの好きだっただろ?
しゃちく工夫『親方ァ、トロッコから増田がァ!!』
風を切りながら、ゴロゴロという音を立てて、海を望むみかん畑を通り過ぎる快感。芥川の『蜜柑』の一風景。
脳内BGM:小さな恋のメロディ