以下相互さんと呼ぶ。
その途中、何だ...あれは。
近くに人がいるわけでもない。
私は一瞬奇妙に感じたが、ひとまずこう解釈した。
『あれ、新種の案山子(かかし)じゃない?きっと!今まで動く案山子なんか無かったから、
農家の人か誰かが考えたんだ!多分さっきから吹いてる風で動いてるんだよ!』
相互さんは、私のズバリ的確な解釈に納得した表情だったが、その表情は一瞬で消えた。
風がピタリと止んだのだ。
相互さんは『おい...まだ動いてるぞ...あれは一体何なんだ?』と驚いた口調で言い、
気になってしょうがなかったのか、家に戻り双眼鏡を持って再び現場にきた。
ふと見ると、私達はまだ相互関係だ。
私もブロックしていない。
青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした