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世の中のほとんどの人は、文章を注意深く読まない。その内の少なくない割合の人は、そもそも注意深く読んでも文章を正しく読めない。
世の中のほとんどの人は、自分に解決できる問題を見つけても、それを解決しようとはしない。誰かが知らぬ間に解決してくれると思って放置する。それを誰かに相談することすらしない。
世の中の少なくない割合の人は、締切を守る、遅刻をしない、他人の話の最中に別のことをしない、などの当たり前のことが守れない。自分の中で優先度の低いものは特にそうである。ひどい場合になると、遅れるという連絡さえよこさないし、数ヶ月以上遅れても平然な顔をしている。
組織を論ずる場合、まず上のような前提に立つ必要がある。もちろん、学歴等でフィルターをかければ、状況はいくらかマシにはなるが、完全には程遠い。「レベルの低い人ができる人の足を引っぱって全員が損をする」と嘆く人の気持ちは痛いほど分かるが、これはもう人が集まると必然的に生じる現象だから仕方がない。
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