岩田健太郎は比較的に信用できる論者だと思う、が、ことマスクに関しては、「マスクの効果を認めたら死ぬ」とでも思い込んでるのだろうか、と思うことがままある。
2020.04.03付けの「なぜ日本ではコロナウイルス流行が(それほど)起きていないのか、そしてなぜ東京で増えているか。」と題された記事で、「日本でCOVID-19感染者数が少ない理由を各国のジャーナリストから問われています」「BCG説とか、専門家会議で発言されたような日本人の諸々の特性説、マスク説などありますが、個人的にはさしたる強い要素とは思いません(ちょっとは寄与しているかも、とは思いますが)。今後東京でいわゆる「オーバーシュート」が起きるとぼくは予測しますが、そうなるとBCGとか日本人の特性とかマスクとかが感染を抑えていた説が基盤を失います」と述べている。
まるで「今後東京でオーバーシュートが起きて、マスク説の無意味さが証明されて欲しい」とでも思ってる、かのような記述だ。もちろんそんなことは思ってないだろうが、ただ、言ってることの意味がわからない。なんでそうなるの。
もし、今後東京でオーバーシュートが起きたら、否定されるのは「東京くらいマスク率高かったらオーバーシュートなんか絶対に起きるはずがない」という主張だろう。そして、そんな極端な主張してる人は、見たことない。
もし、今後東京でオーバーシュートが起きたら、「マスクにもある程度の感染拡大抑止効果があるんじゃないの」という説が、基盤を失うのだろうか。なんで?
エビデンス準拠だと 「マスクをしていない人物と距離を取っている状態」より 「マスクをしている人物と近接している」状態のほうが危険であるにも関わらず 日本では一般に逆だと思...