当科は最前線の科じゃないと思うけど、それでも仕事の煩雑さは増し、プレッシャーは強くなっている。
モノはない。本当にない。
でも、そこまでなんだよ。
たぶん、我々より、飲食業の人たちの方が大変なのではないかと感じる。
私達医療者より、彼らの方が「生きるか死ぬかの状況」に追い込まれているのではないか。
「お互い、辛さを抱えながら、やりすごそう。辛抱しましょう」とか、私は医療者同士では言える。
だけど、とても飲食業勤務の友人には言えない。
危なくてもしょうがない。
逃げろなんて言われても逃げられない。
私は、自分よりも、もっと悲惨なひとを思い浮かべて、辛抱する。
辛抱できるように工夫する。
私の頭の中には、間黒男が言った「それでも私は ひとをなおすんだっ 自分が生きるために!!」というフレーズが、こだまして。