「と、いう事はですよ!?やはり天皇陛下によってこの日本の人心と天候の調和は保たれたんですね!平成に変わる時も、大きな台風が来て、同様の事が起きたと聞きました!」
生徒は興奮した面持ちで、矢継ぎ早に言葉を連ねた。
暫しの沈黙が、教授と生徒の間に流れる。間を置いて、教授は口を開いた。
「調和、というのは人間本位のものだ。自然本位じゃない。逆に言うと、叢雲の剣が出される時、天は荒れる、と考えた方が自然じゃないか。
つまり……今回の水害も、叢雲の剣を持ち出したことによるもので、我々があの巨大な台風を呼び起こしてしまったと。
このあとゼミ生みんなで帰宅しようとしたら帰れずに、大学に泊まる羽目になる。 そして研究室にある叢雲の剣(レプリカ)で序盤フラグたててた男子学生が一人殺されているのが見...
「こんなところに泊まれるか!俺は帰るぞ!!!!」