色んなものに追い詰められ、もうソープに行くしか無いと思った。あの時はその選択肢しか無かった。そうでなければ自分はもう終わりだと思った。
非モテで、自己肯定感が低く、異性から人間として扱われたことのない人ほどソープの毒は強く効く。初めて自分が生きているのを実感できた。自分も、他人と同じことができるんだと錯覚できた。
では、できなかった時は?
一度できたことが何故かできなくなった時、そのダメージはできなかった時よりも大きなダメージを与える。やっぱり自分はダメなんだ、動物程度の本能すら持ち合わせていないんだ、生きている意味なんてなかったんだ。
所詮非モテは社会のお荷物だ。モテが素人と好き放題にやってる中、非モテは予約戦争に巻き込まれ、性病に怯え、中折れに自尊心を砕かれ、自分の存在理由を考える。
また追い詰められてしまった。やはり、童貞を失うべきでは無かった。
安易に「ソープに行け」という言葉を発するのは止めて欲しい。せめて同時に「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と付けて欲しい。