2019-06-30

人類が滅亡したことによって事後的に困る人類存在しない、なぜならその時は既に人類は滅亡した後なので

この構図を、今現在生きている1人の人間について適用すると、「あなたあなた自身が死んだ後の世界について死者の立場から何らかの利害を持ち得ますか?」という問いになる。生きている人は誰一人として死んだことがない以上解答はどうしても間接的なものとならざるを得ないが、私が知る限りこの問いに対して肯定的な返答をするのはみなクリスチャンムスリムであったように思う。しかし彼らとて死後の世界生前世界とは全く別のあり様として生と死とを峻別しているだろう。

ガンスリンガーガールの何巻だったかは忘れたけどジャンさんの「死んだ人間は強いが、生きている人間は弱い」というセリフがあり、たぶん死んだ人間はこれ以上もう失うものがないし傷つけられることもない、どんな意味においても世界に対して利害を持たない、ということだと思ってる。実際のところ、人類が滅亡するという衝撃的な大事件を生者として目撃することは、並大抵の人間には耐えられないのかもしれない。

もし近い将来に人類が滅亡するとして、私はそれより先に死んでおいて、人類滅亡の難局を乗り切るだけの「強さ」と共に身構えておきたい。全ての人間が必ず死ぬ、という事実はこのとき決定的な救いだ。長期的には皆、私たちは土に還る兄弟である

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