2019-05-30

川崎事件があった日のなんでもない夕暮れのこと

店の買い出しを終えて自転車に乗りながら近所の小学校の前を通った時のこと

小学生達の小さな集団が塊になって帰っていたので『あの事件があったのに彼等だけで帰らせて大丈夫なのかな?』と思っていた

そう思っていると、小学校の門の前で同年代か年下ぐらいの警察官に制止されたので『お、なんだ』と思い後ろを見てみると小学生の列が引率の教師に導かれて歩道を渡っているところだった。

その間、若い警察官申し訳なさそうな目で私を見ながら、それでもしっかりと幼い彼等をかばうように立っていた。

私は同年代ぐらいの彼に警戒された悲しさがほんの少しだけあったのか

それとも、私の後方を行く中年の男の自転車が止まった気配がないのを嘆いたのか

大人に導かれるでもなく集団で帰っていたさっきの小学生達を哀れんだのか

それをカバーしきれない人数の少なさを嘆いたのか

それでもこの子達を守らねばならない同世代の苦難を嘆いたのか

その少ない人数でも懸命に対策を取っているのに発生する悲劇に嘆いたのかわからないが

ウルウルと来てしまって、思わず目を伏せてしまった。

いや、

一生懸命やってんじゃん。

それがなんでこうなるのか。

やった先の末路がこの有様か。

そんな不安認識してしまった夕暮れの話でした。

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