話している最中に、どこまでは友達と遊びに行けるのかという話になった。
私は映画館や美術館は行けるけども、水族館やプラネタリウムになると異性として認識している人でないと行けないなぁーと思っていた。
けれど、相手はそのどれも大丈夫なようで、行ける行けない論争が巻き起こり、それはそれで話が盛り上がった。
食事の最中、端々で相手は私のことを先輩、後輩の関係としてしかみていないのではないか。年上、年下という関係でしかないのでは、と感じてしまった。
それはそれでよい。けれど、私が相手のことを好きなことは恐らく相手には伝わっていて、それでいてなお、こうやって会ってくれることそのものが辛い。
好きな人と会えるなんて、贅沢な話なのだけれど、会えば欲が出る。この人とつきあいたい、この人といろんな思い出も作りたいと。
けど、そんなことは起こりえないんだろうなぁーと漠然と少ない恋愛経験から判断していた。
食事を終えて、いろんなことを話しながら、帰っていると話の流れから「でも、〜さんとならプラネタリウム行けるよ」と言われた。
一瞬、ドキッとした。その意味はどっちなのだろうと。それは私を異性として見ているということなのだろうか、と。
けれど、私はその答えを聞くのが怖くて、「〜さんのプラネタリウムと私のプラネタリウムは意味合いが違うから!」と戯けたように言ってしまった。
本当のところはどうだったんだろう。答えはわからない。
でも、改めて相手のことが本当に好きだったんだなと痛感した。もし、次に会えたら、自分の気持ちに素直になって、答え合わせをしたい。けど、それってものすごく難しい。
どうしたらよいのだろう。