のたくった、サイズもバラバラな字で「ペンキやさんになりたい」と書いてあった
なんでペンキ屋なのかは覚えていない
ただ、それが当時本気でなりたかったものだということは何となく思い出せた
場当たり的にそこそこ響きの良いものばかり言い続けて、それなりに各々の夢にも興味を持っていた
だけど命を賭しても叶えたいと思ったものはその中にはなくて、全部なあなあの集まりで
辿っていくと幼稚園の「ペンキ屋」が後にも先にも唯一の、本心からの夢だったのだと思う
その会社に塗料部門があるのは、何の因果か知らないけれど。捻じれに捻じった形であるが、一応当時の夢を達成しつつある。
ちっぽけなあの頃の自分がずっと引っ張って、自分でも気が付かないうちに背中を押してくれて来たんだろう。
そう思って、頑張っていこうと思う。
まあまあいい話