2019-01-14

まれる前の記憶がある

鏡のように磨かれたタイルの上に電話ボックス程の機体が一台置かれている。

見た目は真っ白なただの箱かな。

4面のうち1面にカーテンが取り付けられていて、その奥にタッチパネルタッチペンが用意されている。

液晶に「画面にタッチしてね」の文字ピンクで点滅していて、タッチすると画面が切り替わった。

画面の左側には三頭身ほどの人間素体が表示されていて、のっぺらぼうでばんざいの格好をしている。

画面の右側には目、口、鼻、顔の形、のボタンと、その下に顔のパーツが複数並んでいる。そのスクロールバーがどえらく小さくて大分下までスクロールできる事がわかる。

ただ、中には選択できないパーツもあるみたいでグレーアウトしてるパネルもチラホラあった。

パーツのパネルの下には「お任せボタン」が設置されていた。

そして画面の右上端には60の数字が。

この数字は刻々と変化していて、59、58……どうやら制限時間らしい。

初めは目のパーツ、口のパーツと選んでいたがなにぶん数が膨大で選びきれそうも無い。

画面の数字が30を切ったところで諦めておまかせボタンで作ることにした。

が、これもくせ者でなかなか思った顔にならない。作った顔の一時保存もできないので次にいい顔が出る保証もない。

残り3秒!最後の望みをかけておまかせボタンタッチ

制限時間が終わり、画面に「この顔でいいですか?」のピンク文字と「はい」のボタンが表示された。

あ、これキャンセルとか無いんだ。

ボタンを押すとしばらくお待ちくださいの表示が出て、機体からガコガコ、ジー、と何らかの処理を行う音が聞こえた。

そのうちガコンという大きな音と共に足元のゲートが開いて意識を失ったのが最初記憶

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