『動物を大事にしよう』『人間の都合で動物の命を粗末に扱うのは止めよう』くらいまでなら、広く合意出来ると思うんだけど。「アニマルライツ」とか言い出し始めると、もうかなり着いていけなくなって、距離を置きたくなる。『不要な動物実験を止めよう』くらいなら理解できなくも無いが、『一切の動物実験を止めよう』だと、そりゃ無理じゃね?って感じになるし。肉食反対みたいな方向も個人の趣味嗜好なら構わないが、それを外部にまで強要しようとして、お肉屋さんとか店とかに抗議するようになったりすると、もうはっきり言って迷惑な存在になるし。
『動物がかわいそう』くらいな出発点は悪く無いと思うんだけれど。そこから考えを突き詰めちゃったせいで、社会との調和が取れなくなっているような気がするんだよなぁ。
大体の人は多かれ少なかれ矛盾を感じながら仕事したり生活したりしている訳で、(非人間の)動物の権利なんて突き詰めて尊重しだしたら、今の生活はかなり色々制限されるし、それで苦しむ人もいっぱい出ちゃうんだけど。それをやろうと運動している人ってのは、なんかマジメにそういう事主張してたりするのが、本当にモヤモヤする。
それは『突き詰める』と言うより『先鋭化する』という感じだと思う。
先鋭化っちゃぁ、そうだろうけど。矛盾を排除していこうとするとどうしても先鋭化しない?矛盾を矛盾のまま置いて置けないマジメな人でもそうなる。