大企業はルールが多いし、利害関係者が多いし、そしてその彼らの顔が見えない。
顔が見えない人がどんな仕事をしているのかその機能を覚えていて、その上で上手く働く方法というものが最後まで良く分からなかった。
知らない人が増えると、その人にアクションをするときに、その人がどう行動を取るか、何を考えているのかについて思考を巡らすことに時間が割かれてしまい、その行為を不毛に感じてしまう。
個人の範囲以上に「良く知らない」人を巻き込んで仕事をすることは苦手だ。
しかし、一緒に働く人が「良く知っている人」になるには、多少ならず時間が必要である。
その時間が、メンバーの数 N に対して基本的には O(N) で増加するのが嫌なのである。
そして、自分は極端に、嫌いなことを実行することができない。
よく知らない人と仕事をするのがとても苦手、大企業でよく知っている人増やすことに徒労感を感じる、ということが大企業が苦手な理由であった。