こちらのニュースに関して、なぜペジーのスパコンは撤去されるのか疑問に思う人、あるいは政治的な働きかけを邪推する人もいるだろうから今のうちに書き留めておく。
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/53313939.html
公式発表では、スパコン本体の消費電力は1.35メガワットということになっているが、
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20171114/
日経の報道では全体で5メガワットとなっている。3倍の平木がある。
https://twitter.com/SatoshiMasutani/status/984702237019533313
その差は、冷却分の電力にあると考えてよい。
ペジーのスパコンはGreen500※で1位をとってはいるものの、実際は、あの特殊な液浸冷却機構でスパコン本体の倍の電力を消費しているということだ。
国内のスパコンの第一人者である松岡聡先生も以前おっしゃっていたが、液浸冷却の弱点の一つは冷却に多大な電力を要するため、DC全体で計測した際のPUEが悪化することだったりするそうだ。
ペジーのスパコンは冷却に規格外の電力を必要とし、ランニングコストが馬鹿にならないため撤去に至った、それ以外の理由はないと考えてよい。
※Green500は冷却電力を計測に含めないレギュレーションになっている。
PEZYスパコンのコスパが悪い理由→なるほど納得。 熱効率の改善や、排熱の再利用など、考慮すべき課題はまだまだありそうですね?