想像していたより小規模な会で正直がっかりしたものの、気になる女性が一人いた。
さらさらの黒髪に大きな瞳、ややふくよかだが、白い肌に大きな胸。
イメージ的には月曜日のたわわのアイちゃんを大人っぽくしてぽっちゃりさせた感じだった。
めちゃくちゃ好みだったので、話し慣れてないくせに、つい長々と質問や自分語りをしてしまった。
それなのに嫌な顔一つせず笑顔で応えてくれる彼女に多分、恋に落ちたんだと思う。
他の参加者と話しても彼女に感じたときめきみたいなものはなかった。
彼女より年の近い子や、彼女より好きなジャンルが近い子、家が近い子もいたのに。
良くも悪くも全体の人数も少ないし、他の奴より彼女と話をして、彼女の印象に残った自信はあった。
でも、返って来たマッチングカードの第一希望に丸は付いていなかった。
帰宅してから見ればよかったのに、帰りの電車で項垂れてしまった。
一体彼女は誰の番号を書いたのだろう。