こたつと暖房。
お腹いっぱいの気だるい夜中。
私は旅行番組の途中で、ユニセフのCMをぼんやりと見る。
恵まれない子どもが映っている。
この子達にご支援をお願いします。
一つの番組中で何度も、そういう場面に出くわす。
しかし、私は支援を決断することはない。
ぬくぬくとスマホを弄っている。
ふと思えばずいぶん残酷なことをしている。
あの子どもと、私の境遇の違い。
同じ世界のこととは思えない。
なぜこんなことが起きうるのか。
職場でのいざこざ。
上がらない給料。
逃した婚期。
私の悩みなど、生死に比べればやさしい。
けれども、暖かい空間において思考は緩慢だ。
ああ、ごめんなさい。ごめんなさい。
ただ心中で謝るに任せ、私はあらゆる判断を保留にする。
Permalink | 記事への反応(1) | 23:44
ツイートシェア
なんとなく、銀色夏生さんの詩のような増田さん。