2017-12-12

クラシック演奏会におけるオタ芸

地方におけるクソしょぼいコンサートであっても、わざわざ「ブラボー」と叫ぶ手合いがだいたい一人はいる。

最初の一人が叫んだのを皮切りに、後続がどんどん出てくるパターンにもしばしば遭遇する。

「こんなソリスト風情にブラボーとは片腹痛い。それはせめてbest everだと感じたパフォーマンスに対してするものではないのか?」

と思っていたが、ふと先日「あれは演者に対する賞賛行為ではないのでは?」ということに気づいた。

まり、クソしょぼいコンサートにおけるブラボーおじさんの叫び自己顕示欲自然な発露なのだ

基本は「誰よりも早くブラボーと声を上げる俺のなんと趣を解していることか……」であり、

すなわち「客席でサイバーファイバー(とかなんとか)って大声で唱える俺マジでイケてる……パネぇ……」の同類である

ほかの大多数がパフォーマンスを見に、聴きに、楽しみに来ている場所で、

きわめて稚拙かつ自己中心的独善的パフォーマンスを繰り出すことにいささかの躊躇もない。

人類におけるオタ芸は、我々が考えるよりもずっと早く誕生していたのだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん