人を頃したいと思った。
人を憎いと思った。
法律がなければ、きっと私はこいつを殺していただろうと思う。
原因は思い出せない。
日々の積み重ね。
思想の違い。
話が食い違う。
なぜ母はこいつと離婚しないのかと思った。
祖父祖母はなぜ暴言を吐かれている私を助けてくれなかったのか。
辛かった。
それを慰められるのは自分だけ。
今のやつを恨んでもしょうがないことはわかっている。
でも私の心にはまだズタズタな心の傷がある。
まだ完治していない。継ぎ接ぎだらけで、何かのショックで一気に破けてしまうくらい脆い。
もう何が憎かったのかおぼえてない。
きっと思い出したら、私はまた満身創痍になってしまうのだろう。
障害がある。心の障害。このズタズタな心とともに生きていかなければならない。
この心の世話をみれるのは私しかいない。誰も責任を取ってくれはしないことはわかっている。
当然だ。あいつも、母も、祖母も、死んだ祖父も。あいつらにはきっと責任はないんだ。
でもいつかは向き合って、心の障害を少しずつでも直していかなければいけない。
優しく、丁寧に扱う。
そんなことをしたい。
少しは前向きにいきたい。
少しずつ、気が向いた時だけにでも。
吐き出して、記憶を整理して、このトラウマから解放されればいいと思う。
そんな未来が来なくても。