誰がどんなアレルギーを持っているのか、学校ではあまり教えてくれない。
今はどうなのかわからないが、少なくとも私が学生であった頃はそうであった。当時は、「アレルギーなんて、ピーナッツとか、そばとかくらいかな」と、タカをくくっていたものだった。
これは私の通っていた学校特有のものであるかもしれないが、給食は残さないことが美徳とされていた。
これは個人のものはもちろんのこと、クラス毎に割り当てられる分まで全てだ。
そんなこともあり、給食を残す人は、周囲からなにかしらのプレッシャーを受けていた。私はというと、よく食べるほうだった為、プレッシャーをかける側にいた。
もし、給食を残した当人がなにかしらのアレルギー持ちで、周囲の重圧に耐えられずにアレルギーとなるものを食べてしまっていたら……。今思うと、背筋が寒くなる。
幸いにも、私の通っていた学校では、そのような最悪な事態は起こらなかったが、これはどこの学校でもおこりうることだと思う。
アレルギーに対する正しい知識は、持たなくてはいけない。また、誰がどんなアレルギーを持つか、周知されなくてはいけない。特に小学生の担当を受け持つ教師の方々には、その点ご配慮頂きたいと思う。