この問いを考えたやつは誰なんだ。芸能人というのはそれ自体がブランドだ。だから即売会に既に確立したブランドが入り込むことは忌み嫌われるわけだ。叶姉妹も自分たちの写真集を売っていればだめだっただろう。しかし彼らは他ジャンルの同人誌を発表するという方法で筋は通した。建前上、サークル主が金持ちだろうがなかろうが、たまたまどんな職業についていようが、それ自体は参加資格を疑われるようなものではない。
「真木よう子って誰?」という問いはこれを拡張するものだ。彼女が出してくるのは職業ジャンルのコンテンツなのだろう。しかし彼女には芸能人としての地位がない、ようだ。彼女が誰なのかを誰も知らなければそれは実質的に一般サークルと変わらないということをオタク達が承認することになる。この転がりの良いフレーズがどこからどのようにして来たのかは追及されるべきではなかろうか。