ウンコを漏らした。
よくある
「屁だとおもったら下痢だった」
ってやつだ。
土曜の朝。テレビを見ながらのんびりしていた時屁が出そうだった。
しかしそのとき警戒すべきだった。
昨晩下痢気味だったこと、
ややお腹が張っていたこと。
そして俺は漏らした。
異変に気づいたものの一度出たものは戻らない。
パンツに付着した生暖かいウンコ。
俺は急いでトイレに駆け込み残りをひりだしパンツを洗濯機にぶち込みこれを書いている。
俺は独身だ。40も足音が聞こえてきた歳。
一人自宅でウンコを漏らした。
むなしい。
しかし、考えようによっては幸せなのかも知れない。
これが子供がいたらどうなる?
父が突然ウンコを漏らしたのだ。
土曜のさわやかな朝に、ウンコを漏らしたのだ。
父の威厳なぞ雲散霧消
息子や娘から汚物を見るよな目で見られるだろう。
実際に汚物だ。無理もない。
父親とはうっかりウンコを漏らすこともできない。
私は家族を持たない代わりにウンコを漏らしても威厳を失うことがない平穏を手にしている。
私は幸せなのかもしれない。
そう自分を慰めながらこれを書き洗濯が終わるのを待っている。
今、ブザーが鳴った。
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