ネスカフェの「違いの分かる男」も、
いつの間にかやらなくなってる。
もしかするとこういう風に親父ギャグって出来上がっていくのかもしれない。
長年これらのCMに親しんだ我々は
これからもお馴染みのネタとして会話の要所に差し込んでいくのだろう。
もはやそれは癖だ。
しかし2000年以降に産まれた世代はそんなCMなど存じないと感じる者も多いはずだろう。
2010年前後の産まれになれば完全に通じないネタだと思っていい。
とみなされ遠巻きに見られるわけだ。
我々も若い頃に、なんだかよくわからない決まり文句ではしゃぐおじさん集団を見たことがあるだろう。
そんなおじさんに冷ややかな目を向けこうはなりたくないとも思っていただろう。
おじさんたちはギャグセンスに乏しいわけでも若者の生活に無関心だったわけでもないのだ。
おじさんたちにとって変わらないはずだったものがあっけなく消えてしまったのだ。
おじさんたちは幼い頃から親しんできた故に、
それがなくなることなんて思いもよらず、
消えゆくことにすら気がついていなかったのだ。
会社の力が衰えてテレビCMがなくなるのと ネタのせいで放送されなくなるのを 同一視するのは脳に問題がある