2017-08-10

ケインコスギよ、永遠なれ。

ネスカフェの「違いの分かる男」も、

リポビタンDの「ファイト一発」も、

つの間にかやらなくなってる。

しかするとこういう風に親父ギャグって出来上がっていくのかもしれない。

長年これらのCMに親しんだ我々は

これからもお馴染みのネタとして会話の要所に差し込んでいくのだろう。

もはやそれは癖だ。

しか2000年以降に産まれ世代はそんなCMなど存じないと感じる者も多いはずだろう。

2010年前後の産まれになれば完全に通じないネタだと思っていい。

するとこれから我々は若者たち

「わけのわからない言葉を発する得体の知れないおっさん

とみなされ遠巻きに見られるわけだ。

我々も若い頃に、なんだかよくわからない決まり文句ではしゃぐおじさん集団を見たことがあるだろう。

そんなおじさんに冷ややかな目を向けこうはなりたくないとも思っていただろう。

おじさんたちはギャグセンスに乏しいわけでも若者生活に無関心だったわけでもないのだ。

おじさんたちにとって変わらないはずだったものがあっけなく消えてしまったのだ。

おじさんたちは幼い頃から親しんできた故に、

それがなくなることなんて思いもよらず、

消えゆくことにすら気がついていなかったのだ。

社会から影も形もなくなってもおじさんの心の中だけで光彩を放ち続ける。

そんなノスタルジーこそが親父ギャグ本質なのかも知れない。

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