でも人付き合いが苦手な私には無理だろうなと考えていたら電車の中で大学生に遭遇した。
5月頃の話。
A君はB君に対し「まだ就職決まってないの?!」というようなことを大声で話していた。
B君は「はは」と悲しそうに笑っていた。
私の直ぐ隣で話していたので、否応にも聞こえてきた。
後輩に頼られること。24時間勉強で営業。というようなことをB君に言っていた。
私はそれを聞いて「B君!A君をぶっとばせ!」とはしたないことを考えてアラヤダと思っていた。
B君は「はは」とまた悲しそうに笑っていた。
そしてA君は「じゃ」と駅を降りた。B君は「またね」と小さく呟いていた。
そして次の駅で私は降りた。B君は遠い目をしていた。
B君!別に大手じゃなくてもいい!ブラックじゃないところに就職して平凡に暮らすのも幸せだ!
コネなんかいらない!後輩に頼られなくていい!24時間勉強しなくていい!
なんて声をかけたくなったけど、そんな無責任なことは言えない。
A君はA君の考えで人生を生きて行動している。
そんな人達の想いが入り乱れる大学に、私みたいな短絡的な考えの持ち主が学校生活を送れるわけがない。やはり大学にいかなくて正解だった。
行けなかったが大正解。