2017-04-17

タイミング

三年ちかく恋人と同居している。

二人ともまあ、いい歳だ。

から周りから結婚しないのかという話になる。

正直、自分からはいろいろ怖くて言い出せない。

向こうも話題が及びそうになると曖昧ごまかして寝てしまう。

こっちの不安や焦りを無視してるわけだが、たんにのんびりしてるだけで、悪意はないと思う。

怖いのは、「結婚制度の下に置かれることだ。

まず、名前を変えるのはいやだ。じいちゃんの名前が消えるのはいやだ。きっと恋人のほうにもそういう愛着はあるだろう。

次に、恋人家族を実の家族のようにあつかわなくてはならないミッションクリアする自信がない。そして自分家族、めったに帰らないけど、の抱える問題に巻き込むのもいやだ。

そのほかにも家事ほとんどしないか自動化推進中、炊事やらない、世の中のもとめる「嫁」に、おれはなれない。

でも理屈をこうしてこねているけれども、結局そういう道を言い出せないのはそれで嫌われたらいやだ、という小娘のような発想で、ほとほと己の狭量さに目眩がする。

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