ちゃちゃらちゃちゃちゃ、ちゃらちゃん
(とんとん)
与太郎「あーいるんだねぇ。」
(与太郎があがりこんでくる)
熊さん「こっちはなんか世間がきな臭い話がいっぱいで頭がいっぱいなんだよ。」
熊さん「なんだい。知らないのかい。なんかしらねぇけど軍隊が集まってきてるみたいなんだよ。」
熊さん「お前が疎すぎるんだよ。」
与太郎「で、なんかあったんですか?」
与太郎「知ってますよぉ。金を薄く延ばしたやつでキラキラして・・」
熊さん「・・・とりあえずな、今、おれとお前は緊迫した雰囲気になってるんだよ。いつもだけど。」
与太郎「お?今の状態のことをなんですね。これが、はやりの。」
熊さん「・・・まぁ俺は気が長いから緊迫したって話せばなんとかなるけどな。で、米朝もわかるか?」
与太郎「あぁ、今日の朝ご飯の炊き方で水が多くてそうなってた」
熊さん「そうだな。お前のようなやつは米もうまく炊けないからな。ただ、それじゃねぇ。」
熊さん「そうとう緊迫してきたな。」
熊さん「なるとかならないとかそういうもんじゃないんだよ。緊迫っていうのは。」
(ガラッと扉があく)
大旦那「おうおう、景気のいい話してんなぁ。俺も混ぜてくれよ。」
熊さん「景気のいい話なんてひとっこともしてないぜ」
熊さん「お前が話しに入ってくるとわけわかんなくなるな・・」
大旦那「おうよ。金沢だろ。なんなら佐渡島にいって取ってくるかい。」
熊さん「なんの話してるんだい?」