あれから15年、俺は社会人になりイラストを描くこともなくなっていた。
先日、俺は婚活パーティーで知り合った女性と初めて一夜を共にした。
彼女は黒髪のショートボブで、青いワンピースの似合う小柄な女性であった。
お互い久しぶりのセックスにもたつきながらも、時間をかけてゆっくりと身体を温めていった。
彼女が俺に跨って必死に腰を動かしている最中、仰向けになった俺は彼女の顔をぼんやり眺めていた。
その瞬間、今まで思い悩んでいたことが嘘のように消え去り、目の前の彼女が愛おしくてたまらなくなった。
俺は彼女を思い切り抱きしめて一緒になろうと言った。
「一緒になろう?私たち今一緒に繋がってますけど?」と彼女は言った。
そうじゃない。