とある小説で、大学生の男3人が車で高速を行く道すがら音楽を聴く。
この風景を読んだことがある。
正確には大学生ではなく、20中ごろ。男3人ではなく、女1、男2だ。
音楽がかかり、高速を走る。
俺は、感極まってしまった。
俺の人生にもこんなこと本当にあるんだなって。
うれしくなって、「俺、この風景小説で見たんだけど、絶対ネタだと思ってた。小説特有のありえない盛り上げでしょって」
そしたら、2人は不思議そうな感じだった。よくあるよーっと。
ああ、これなんだなって思った。
ネットではリア充のうんたらってよく言われるし、そういうのは別世界の話だと思ってたんだけどさ。
うれしすぎて嬉しすぎてたまらなかった。
俺は『カゲロウデイズ』とか『シリョクケンサ』とかボカロ曲をチョイス。
空気嫁よといわれて、『ヘドバンギャー』や『loose yourself』なんかに変更。
なんと、その流れでデパートの中の飯屋で飯まで食った。
小説でやった流れの通りだ。
正確には小説では高速のパーキングエリアで飯食ってたんだけど。
でもでも、ほぼ同じだよね。
もう、飯も異常にうまかった。感動しすぎてて。
まるで夢の世界だ。
俺の人生でこんなことがあるとは。