2016-06-29

毎日同じような生活をしている。

今日もまたイワシの群れを掻き分けながら会社への道を歩いていた。

いつもより早い時間に家を出たおかげで電車時間にはまだ余裕があったので、コンビニに寄って朝食を買うことにした。

コンビニ銭湯煙突てっぺんにあるので、螺旋状の外階段を50段ほど登らなければならなかった。

ようやく登りきって少し息を切らしながら店内に入ると、背中に大きく「海人」と書いてあるTシャツを着た店員が一人で暇そうにレジ番をしていた。

国産の柔らか真珠使用」と書かれているサンドイッチトルマリン色のジュースを取ってレジに向かった。

私の前にはこのコンビニで時々見かける、犬くらいの大きさのキリンを連れたお婆さんが並んでいた。

店を出て階段下りながら、私は単調な毎日を過ごすことにそろそろ限界がきていることを感じていた。

駅に向かって歩いていると、バス停ネコの形をしたバスが停まっているのが見えた。

私は反射的にそのバスへ乗り込んでいた。

しばらくすると、バスは駅とは反対の方向へ走り出した。

座席コンビニで買ったサンドイッチを頬張りながら私は「もしかしたら今日はいつもと違う一日になるかもしれないな」と思った。

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