文系と理系は長い間対峙してきたように見える。
しかし、文系は戦いを有利に進めてきた。
文系大将は経済学部卒のコンサルの助言を得て、
コミュニケーションを最重要視する風潮を作り出した。
没頭タイプの理系は自らの見識の高さを生かすことなく、
オープンなオフィスで社員同士の会話に悩まされることとなる。
そして就職活動でもコミュニケーション能力は最重要視され、
理系の居場所は研究に追いやられた。
追いつめられた理系大将は策を打つ。
経済学部卒の懐柔である。これは首尾良く運んだ。
金融工学に明るい経済卒がオープンなオフィスに埋もれた
環境が放置されていたので当然である。
一部の経済学部は残り、”社会学と経済学の融合”を軸とした
改革を進めるが、徐々に文学部に吸収されていった。
経済学部の離反にあった文系陣営は総崩れ。
理系が本陣に迫ると、文系大将は逃走。
かくして、社会的に最重要視される能力が工学関連に変貌を遂げた。
理系の大勝利である。
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