ショックな出来事があった。
しかし、前々からその可能性があると聞いてから確定するまでそれなりに時間が経過して、いざその時になったときは意外と冷静だった。
淡々と物事が進みその出来事が終了し、思っていたほど酷いショックじゃないのかもと思っていた。
でも全然大丈夫じゃなかった。突然涙がボロボロ出たり、どうにもならないほどマイナス思考になったり、眠れないのに布団から起き上がることも辛くなった。
頭では仕方がないことだとわかっていても、体が勝手に反応する。
どうにもならないので、自分を甘やかすことにした。ひたすら感情の赴くままに任せた。
泣いて、泣いて、泣き叫んだ。家の中だしいいかと、涙がとまるまでずっとずっと泣いた。
涙がボロボロ出てくるのと、泣くのは違う。前者は自分の意志と関係ないが、後者は自分から泣こうと思って泣いている。
泣いている間ずっとその場にいた家族に抱きしめてもらっていた。今から泣くから、でも泣くだけなので、何も言わず背中をさすりながら抱きしめてくれとお願いして。
その宣言に多少困惑した様子だったが、途中から家族ももらい泣きしていた。事情を知っていたからかもしれない。
泣き終わって、とてもすっきりした。心と体の剥離がなくなった気がした。