学生の頃の話
バイトの休憩場で休憩してて最近新しく入った品出し?鮮魚コーナー?かどっかに配属されたおじさんもいて
私はパン食べてたんだ。おじさんはテレビみてコーヒー飲んでた。
もうすぐ休憩終わるなぁってボヤっとしてたら
おじさんが振り返って話かけてきた
「俺の兄貴バイクで事故って死んだし、弟は自殺した。俺は前配達業者で働いてたけど、やめてここにきた。俺ここあんまり続かないかもなぁ。…………じゃ休憩終わるし行くわ」
最初の方他になんか言ってたけど突然の事に理解できず、衝撃的な事は覚えてる。
私は、おじさんの話聞きながら「えっ」「あっ」しか言えず
休憩場を去るおじさんの後ろ姿を見たのがその時で最後だった。
死んだのか死んでないかは分からない。でも、相当折半つまって吐き出したかったのだと思う。
私には兄弟はいないし、大事な人が亡くなった悲しみもまだ分からない。それは辛いなぁとしか他人事のようにしか思えない。
あの時何を言えば良かったんだろう。あの時何か言ってたらあの人の何かを救う事ができたのではないか。
どっかで生きてたらいいなぁ。