[書評] ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育(菅野恵理子)http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/
音楽がなぜ重要かというと、頭と肉体とどちらも使うから、だから音楽は大事なんだと。
頭というのは、音楽に関する理論や知識。肉体というのは、楽器の演奏あるいは声楽。
頭で勉強したものは、演奏として応用されないと意味がないし、肉体を通じて出される音・演奏は頭で勉強したものがないといけない。
どちらもいる。
頭だけでもダメだ、肉体だけでもダメだ、そのどちらも使うのが「生きる」ということだ。それを教えてくれる、一番わかりやすい形をしているのが、音楽だ。
だから、音楽をただ「聞く」だけでは足りない。享受するだけでは足りない。楽器を立派に演奏しろとは思わないけれども、せめてあなたが今聞いている音楽に対する積極的な姿勢が必要だ。そうすれば、その音楽がもっと面白くなるだろうし、楽しくなるだろう。
音楽は、自分の外にあるものではない。iPhone に入っているデータをイヤホンを通じて聞いているなにものかは音楽ではない。音楽は自分の中にあるものだ。自分の中にあるものを聞くこと、それが音楽だ。
頭と肉体、どちらも働かせて音楽に接することは、そのことを教えてくれる。