ついに出来ました。
早速実験してみようと、医者は装置を見てみると醜い女が装置にくっついていた。
肌は泥水色で、顔はとても大きくて長く、髪はひどい癖毛で、目はもちろん小さく、体はブヨブヨとしていて、背は低いのにガタイは良いという徹底的に神から見放された容姿の女が目を瞑って装置にくっついているのには医師は眉をしかめたのと同時に気持ち悪くなった。
医師は聞いた。
「これは何なんですか?」
「酷く醜いでしょう。醜いからなのか理由はわからないですが自殺を試みて失敗した女です。死んではいないけど、生きてはいません。生きていても仕方ないでしょう。」
「入れ替えができるわけじゃ?」
「この生きているのか死んでいるのか分からないこの女じゃないと装置はうまく適合しないのです。
他の肉体試してみましたが、ダメでした。」
「この醜女に魂を移すことはできますが、醜女になった後は一生醜女のままだと考えたほうがいいでしょう。
あと、この醜女 こう見えても18歳です。
似たいような年で同じ性別 つまり若い女じゃないと成功しませんよ。」
死が近い若い女なら手をあげてくれるだろうと。
そして、もう現行の肉体では翌月を迎える望みのない若い女に一人ずつ声をかけていった。
しかし、誰もやりたいと言ってはくれなかったのだ。
長生き出来る望みがある肉体が醜女だと死んだもどうぜん 今の肉体のまま美しく死んだほうがいいのだと皆答えたのだった。
よってとことん醜女は嫌われた。醜いがゆえに。
生きているのか死んでいるのか中途半端な目を瞑った醜女は皆が彼女の肉体は散々嫌がっているときに涙を流したように医師には見えたが気のせいだった。
そのまま腐っていった。
美しくなければ。。。