企画モノが好きだ。
あんなもんヤラセだとかぬかす無粋な輩もいるが、そもそも企画モノの魅力は作品の世界観そのもののリアリティーとはあまり関係がない。
ゆえに女優の演技がどうだとか、時間が止まってるのに遠くのサイレンが聞こえるだとか、そんなことは問題ではない。
企画モノの素晴らしいところは、各員一丸となってひとつのプロジェクトを成し遂げようと苦心する姿勢から醸し出される「仕事感」を味わえることである。そして、その純真な仕事として取り組む対象が「性行為」である、という倫理的矛盾から生じる非日常的倒錯こそ企画モノの真骨頂なのである。
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