三十代も後半になってみると、たしかに自分の人生に起こった出来事だったものがいまの自分の人生と地続きだと感じられないときがあって。
それは昔のことをそんなこともあったなぁって懐かしんだり、そんなことがあったことさえ忘れてしまったというのとはちょっと違う感覚で。
はっきりと覚えているんだけど、いまに続かず途切れちゃっているような過去。
わたしの場合は学生時代のことはそんなふうに思わなくて、社会人になってからの15年くらいがいくつかに分断されてる。
たとえば同棲をしていた(結局別れてしまった)こと、無職になって朝にトムソーヤを観るのと図書館に通うのが日課だったこと、田舎に引っ越して車を所有していたこと。
そんなに昔のことではないはずなのに他人事のようだ。あってもなくてもわたしの人生に全く影響のない他人の人生のようだ。