2015-05-11

日本研究者が死んだ日

先日187名の日本研究者からある声明が出された。

以下の声明である

https://networks.h-net.org/system/files/contributed-files/japan-scholars-statement-2015.5.4-jpn_0.pdf

昨今の民族主義からくる争いに釘を刺し、日本の歴史家を賛美する内容・・・

なのかもしれない。

なのかもしれないというのはこの声明があまりにも不明瞭でいったい何を言いたいのかよくわからないからだ。

その結果としてこの声明は早速東洋経済記事朝鮮日報といった新聞社からそれぞれまたく違った角度で語られることになる。

残念ながら更なる争いを生むだけの特に意味のない声明となってしまった。

しかし、この声明のもっと重要な点はそこではない。

彼らが歴史について資料証言重要視することなくある種のイデオロギーに沿って考えなければならないと自ら表明してしまったことである

まり一次資料にあたることや生存者の重要証言などどうでもよい、と言っておきながら一方では偏見なき清算をというわけのわからないことになってしまっているのだ。

彼らは自らの出した矛盾に気づいているのだろうか。

あの声明を出したその日に彼ら187名は日本研究者として死んだのだ。

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