最近、自分はとるにたらない存在だなあと考えては落ち込んでいる。
学生だった頃は何者かになれるかもしれない、と淡い、漠然とした気持ちをもって
今ではちょっと自信をなくしている。
ただ人間関係とか、そういう人と自分と、といったことを考えると
そこなしの孤独に突き落とされる思いがする。
働いて、夜七時くらいには家に着く。
朝は○時に起きなくちゃいけないから、×時には寝ないと。
家族と話す。
こうしたことを繰り返していくと、限られた人のつながりのなかで生きている自分を自覚する。
私は一介の労働者だ。
たぶん、私が働くことをやめてどこかに消えてしまっても何も変わらない。
友達と顔を合わして、とりとめもないことを話して楽しくやっていた頃は
なんだか自分が透明な存在になったような気がして、生きづらい。
私は何者にもなれなかった。
何者かになれるものだと、疑いもなく信じていた学生時代が終わって
目が覚めたみたいだ。