最近、反転教育なんて言葉をよく聞く。今までは学校で講義を受け、家で演習などを行うというスタイルであったが、これを反転させて家で内容を予習してきて学校で演習なりグループワークなりをインタラクティブに行う、というものである。そして、この反転教育の方が身につくから効果的!だとかなんとか言っているのである。
いやはや、本当に21世紀なのだろうか。反転教育の方が効果的だなんて、当たり前じゃないか。
ちょっと勉強ができた人ならすぐに分かると思う。講義なんて聞く価値はほとんどなく、教科書を読めばだいたいのことは分かる。本当に必要なのは教科書を読んで分からなかったことを質問できる場であったり、議論できる場なのだ。特に高校までの科目なんて授業の価値はほとんどないだろう。そんなこと、何十年も前から賢い人なら分かっていたはずだ。なぜいまさら大仰に名前を付け騒ぐのか。なぜ今までそういう風にしてこなかったのか。なぜ今まだそうなっていないのか。