2014-10-10

音痴は障害か?

40年後くらいに、音痴が障害として認められるのではないかと密かに思っている。

音痴という表現差別的とされ、「音ち」などの言い換え案がいくつか出た後、最終的には「広汎性音程障害」みたいな大層な名前がつく。

音痴は障害であり、音痴の人を差別することは許されなくなる。

これにより日本発祥文化であるカラオケが衰退に向かう。カラオケ音痴の人の人権侵害するからだ。

かわりに伝統的な歌である和歌連歌俳諧が再燃する。みんな酒を飲んだ二次会とかで、季節の歌を歌ったり伝統的な和歌パロディとかで盛り上がる。酔って短冊や掛け軸に自分の歌を書いたりする。

人間は公の場で放歌することをしなくなる。上手に歌を歌うことは、音痴の人への差別になるからだ。

メディアでは音程ほとんど気にすることのない歌が、当局現在よりずっと厳しい検査のもと歌われる。

こうして人類の発展とともにあった「歌うこと」は人間の手から離れ、人間進歩か退化かどちらともとれない新たな次元へ進んでいく。

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