2014-07-07

祈りじゃない

性的暴行を幼少時に加えてきた男が結婚した。

相手は親を知らずに育った心に傷持ちの女性らしい。

ろくな男ではない。

奥さんが更に傷を抉られないようにと祈った。

子供も生まれた。

親を知らない傷持ちは子供との接し方がわからずに

育児に失敗するパターンが多いから、せいぜい虐待しないようにと祈った。

祈ったが、子育てに関していい噂は聞かない。

子供には何か疾患があるらしいし、泣き声が絶えない。

先日、救急車がその家庭にきたと聞いた。

子供病気悪化したのかな。余程の事だろう、気の毒だと思った。

無事であるよう祈った。

結局、子供ではなくて父親が大した事ない怪我で運ばれただけだった。

何だお前か。お前はどうなってもいいと呪う自分がいた。

誰も恨まない、いいひとになりたかっただけみたい。

祈ってる行為に酔ってたみたい。

祈ってるふりして呪ってた。

ずっと恨んでるみたい。

祈りでも恨みでも何だかもう疲れた

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