誰に話していい話でもないのでここに書く。
その友人は中学・高校と部活も一緒であり仲の良い友人の一人である。
家に遊びに行ったことはなかったが、兄弟としてお姉さんが一人いる、ということは本人から聞いて知っていたし、
一緒に出席した周りの友人たちも知っていた。何より、披露宴の親族席にいた。
式の序盤、司会の話す新郎新婦のプロフィールを聞いていたときに少しひっかかるものがあった。
ん?兄?初めて聞いたぞ?
そのときは紹介がどんどん先に進んだため、それ以上考えることはなかった。
そしてある程度時間を置いた頃、新郎新婦のプロフィールムービーが流れ、幼いころの家族写真がスライドショーとして登場した。
そこには確かに、本人と兄・姉であろう3兄弟の姿があった。
ただ、その(自分が勝手に兄と判断した)兄の顔はまさしく知的障害を持っている子供のそれであった。
披露宴自体はなごやかでつつがなく終了したのだけど、いまだに何かが引っかかる。
兄貴は死んだことにしとけばよかったのにね