主に最初はエチュードやエクササイズ、のちに台本読みに入っていく。
一応教えてくれる先生も居て、それなりに楽しくやっていた。
ある日のエクササイズで、「○○をしながら○○をする」と言うお題を前の人からもらい、
その指示通りに演技をし、次の人に声をかけられたらお題を振る、と言うものがあった。
まあ、一種の遊びのようなものだ。
2グループに分かれて行ったのだけど、最初のグループの男の子が、
「団子を食べながら卑猥な事をする」と言うお題を振られていた。
そして彼はおもむろに右手で団子を食べながら、なんと左手でオナニーを始めた。
マスをカキだした。
「彼、いつも左手でするんだ…」と、笑いながらほのかに思っていた。
ここまでは良かった。
ちなみに劇団と言っても、一応それなりの大きさの劇団であるので、
公演に出られるか等と言った審査で、稽古には上層部も見に来ている。
そんな中、私のグループの番が来た。
前の人が話題を振られ、そして声を掛けにいき、いよいよ私の番。
前のバカはこう叫んで、袖の方へと消えていった。
前を向いた私は先生と、同期の皆と、上層部の顔を見て、ああ、ダメだと思いつつ、
マスをカイた。
この日ほど、大阪で生まれ育ったことを恨んだことはない。
先生と同期は爆笑していたけど、上層部はさすがにドン引いていた。
お偉いさんの前で堂々とマスをカイた彼と私は、果たして役はもらえるのでしょうか。
そして少し開花してしまった私のマスカキへの興味は、誰が受け止めてくれるのでしょうか。
男バージョンでやったんだよね?ね!?
どっかで読んだ創作はもういってw