母が不憫でならない。なぜ、あんな男と結婚したのか。なぜ、まだ一緒に暮らすのか。
母が父に対して嫌悪感を抱いているのは、私が幼いころから感じていた。
最近、父に暴言を吐かれ意気消沈していた私に母は語った。父の言動を非難し、続けた言葉がこうだ。
「あの男(夫)の人間性は信用できない。あんたにはわからんだろうけど、それでも一緒に暮らすのは人情があるから。」
静かに涙を流しながら話す母を見て、ショックだった。
今、お母さんが一番辛い、そう思った。
何より「人情があるから」母が離婚しない・しなかったなんて納得がいかない。(経済力が無いというのも理由の一つである)
「人間性を信用できない」男と住むなんて理解できない。人情があるからって何?
あんなに父を憎み、蔑み、腹を立てているのに、それでも情があるなんて。
「何十年も連れ添ってきたから?子どもの前だから見栄を張っただけ?そもそも本心?人生諦めてるだけじゃない?」
母に上記のような意見を言いたかった。でも、言うと彼女の心が潰れるのではと怖くなり、何も言えなかった。
私は父が好きではないし、父の言動にいつも腹が立つけど、憎み切れないのは血が繋がっているからだと思う。
親子だから憎み切れない。父の気遣いが嬉しくて泣いたこともある。大学まで行かせてくれた恩もある。
就職してから「父も大変だったのだろう」と想像し、感謝するようになった。はっきりと「父が嫌いだ」とは言いづらい。
でも、母と父は、結局のところ他人だ。どちらかが死ぬまで、母はずっと苦しむ。
嫌なら離れてほしい、そのための援助はしたい。
経済的にだけでなく、精神的にも支えないとダメだけどねぇ。 破綻しているのに熟年離婚に踏み切らないケースは、大抵子供と親の折り合いもよくない。 なのであなたがしっかりして、...
そんなお母さんの、潜在的ニーズをすくって叶えてあげれたらいいんじゃない。たまに 余裕があるならね
世界中どこの家もそんなもんだろう