10年に一度、これが起こる確率がある、と考えれば、最低でも支払い規模の10分の1ずつは取る必要があるわけで、
そうすると、今、賠償額10兆円とかそういうレベルみたいだから、年間1兆円ほどの保険量になる。
日本で10の電力会社がかけて日本全体で10年に1度、としても1000億は必要。
阪神大震災から20年もたってないわけだから、10年に1度、というのは決してきつすぎる予測ではないだろう。
でだ、この1000億円、払えるか?現在東電が手元にある金が数千億と言われてるが、毎年この規模を保険に支払うなんて馬鹿げてるのはよく分かる。
1兆円なんて不可能。
そうすると、保険会社としては、そんな金額を直ぐに用意することなんて不可能だから、
今から始めるとしても、原発側としても、実際、最初の10年は起こったとしても支払いの不履行が起こるリスクを見る。
1年で意味があるものに持って行こうと思ったら上の10倍の金額を支払う必要がある。
つまり、保険屋は別に負けたら死ねばいいや、程度ではじめてもいいかもしれないけど、支払う側は少なくとも最初の数年、支払われないリスクさえある。
成立するとして、国として、電力会社専用のプール金の様な物をきちんと作ればいいが、その数兆にも上る予算を、国としてもいつか起こるリスクのためだけに残しておく、
なんていう運用は到底できないと思う。そんな余裕はない。
「イギリスのコーヒー屋」(ロイズ)はそういう仕事してるって話だろ。 どんな掛け金でも、その博打に金を出せる人を集めて冗長にして「賭けに負けても支払金を担保できる」ように...